蚊に刺されやすい人とは?
(蚊の教科書、博士論文中で詳しく解説)

 マスコミや紹介いただいたHP経由、検索エンジン経由で多く見ていただいているようでありがとうございます。下記のように、刺されやすさの要因にはいくつかあって、その「総合得点の高さ」のようなものが「刺されやすさ」です。従って、個々の要因で当てはまっても、他に当てはまらない要因があれば、一概に刺されやすいと言えないのも事実です。しかしながら、刺されやすさを明確にするためには、一つ一つの要因について調べる必要があります。そこで、いくつかの要因について、試験の結果をまとめたものが下記です。

蚊に刺されやすい血液型とは?

被験者64名の前腕を用いた試験では、O型が刺されやすく、刺されやすい順にO>B>AB>A型の順でした。

でも、人の蚊に刺されやすさには様々な要因がありますので、O型だからといって必ず刺されやすいわけでもなく、A型だからといって刺されにくいわけではありません。この結果は、「蚊に刺されやすいタイプの中にO型の人が多い傾向があった」程度に考えていただきたく思います。

実際には、血液型と蚊に刺されやすさの根拠は証明されておりません。

ご興味のある方は詳しい解説を見てください。→詳しい解説へ

Wikipediaの「カ」(http://ja.wikipedia.org/wiki/カ)に記載の「蚊に刺されやすい人、刺されにくい人」で「富山医科薬科大学(現、富山大学)で研究が行われ、論文が公表された。(発表論文(PUBMED)」というのは、当研究所所長の白井らの研究です。しかし、「その論文によると、B型が刺されやすいが、AB型は刺されにくいという報告があり、血液型に由来する物質が体表に分泌されているために差が出るのではないかという説が提唱されている。」というのは誤りで、結果は、O>B>AB>Aであって、OとAの間にのみ有意差があり、血液型に由来する物質による差を提唱したのは、1976年のWoodらの報告です。白井らは、これをヒトスジシマカにて追試したわけですが、因果関係はありませんでした。

酒を飲むと蚊に刺されやすい?

飲酒後、前腕のみの試験でも刺されやすくなる実験結果が出ました。この原因を完全に裏付けるには、さらに実験が必要です(博士論文中に詳しく解説)。

汗をかくと蚊に刺されやすい?

「汗をかく」と一口に言いましても、「冷や汗(精神性発汗)」や「暑くて汗が出る(温熱性発汗)」などいろんな状況があります。乾燥した肌から、汗が出て湿った状態になれば刺されやすくなりますが、汗をかきすぎると逆に刺されにくくなる報告があります。(博士論文中に詳しく解説)

太っている人は蚊に刺されやすい?

太っている人は体表面積や、体積も大きいため、誘引されやすい可能性があります。(博士論文中に詳しく解説)

身体のどの場所が蚊に刺されやすい?

足が刺されやすく、他の研究者の報告も同様の傾向を示しています。(博士論文中に詳しく解説)

男と女、どちらが蚊に刺されやすい?

白井による被験者64名の前腕を用いた試験では統計的な差はみられませんでした。男の方が刺されやすい傾向はみられ、刺されにくかった被験者には女性が多い傾向もありました。(博士論文中に詳しく解説)